The Life

時は 予想を超えてやってきた

11時48分 嫁から電話
『出血した 病院で検査したら 緊急手術とのこと 主治医が事情を説明したいので すぐに病院に来てほしいって』
あわてて 支度をして 昼から休みをもらい 一度自宅へ
12時04分 病院から電話
『奥様が胎盤剥離が激しく 母子共に 危険な状態 最悪子宮全摘出も有りうる危険な手術となります 
手術中 事態によっては 病院側の判断で そうなることもご了承ください』
一気に焦った 嫁からの電話では帝王切開ぐらいの話しかと思ったが 違った

病院に着くと 嫁は既に手術室にいた
病室で待機することを促され ただ 待つ ただ 待つ
人生で こんなに時間が 遅く流れていることを感じたことは なかった

今 時間をふり返ると とても短時間に起こったことだが
12時19分 子が産まれた もちろん 取り上げられた瞬間などは見ることはできなかった
自分の目の前に来たのは・・・ おそらくそれから20分ぐらい経過していただろうか
挿管され 大勢のスタッフに取り囲まれたわが子がいた 
ただ 子の表情よりも やはり周りのスタッフの感じが普通ではなかった

『胎盤剥離を起こし 赤ちゃんにストレスがかかり 一時的に仮死状態になっていました
すぐに甦生させ また酸素吸入で 状態を保っていますが なにぶん赤ちゃんが小さく
新生児専門の先生がいる病院に移した方がよいです』

混乱した が 何もできなかった
早くでも 遅くでもなく 淡々と作業が進められ 送り先の病院から専門医が見に来た
やはり 設備の整ったところで 一度しっかり検査したほうが良いと・・・
そんなわけで 産まれたわが子は 未だ母の顔を一度も見ることなく別の病院へ移送された

移送され 病室で一人待たされてから また 長かった
嫁が戻らない 嫁はどうした 全摘出したのか・・・ 無事であってくれと願うばかり
時間を覚えていないが 全身麻酔から記憶が戻りかけている 嫁が戻ってきた
声がかけられなかった 意識がもうろうとしている中 目からゆっくりと涙があふれていた
目じりをつたい 髪の中に消えていく涙 何の涙だったのか・・・

嫁が戻って無事を確認して 子供の病院へかけつける
そこはとても大きな病院で 新生児室とよばれるところは かなり奥の方に隔離されていた
たくさんの新生児が保育器に入れられ 並んでいた
わが子もその中に 同じように寝転んでいた
他の子と違うのは 挿管され 点滴を受けていることぐらいで 数時間前に生まれたとは思えないぐらい
手足を一生懸命に 動かしていた もがいていた

仮死状態にあったことで 安心できる状態には未だないが 生を受けたことに感謝する
そして この子供の顔を嫁に見せねばと 通勤鞄に入っていた GX100で写真を撮った
赤ちゃんはすぐ目の前にいても保育器越しで こんなに 被写体が遠く感じたことはなかった

退院するまで 嫁は10日 子は3週間・・・ 普通でいい 健康であればいい ただ それでいい
それでいいから 無事に戻ってくることを 残された男3人は 女2人を待つ

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ブログを書くか迷いましたが 記憶が風化する前に 自分の心境を残したいと思ったので記します
ブログは継続することでエネルギーになるため 極力続けたいと思いますが 明日から男3人の
壮絶な生活が 待っていそうなので 更新できるか不明です 乞うご期待

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命の前に 本当に無力だと感じた
しかし 1つの生が無事に戻り 1つの生が誕生した
感謝する意外に 他には何もない 二人よ ただ無事に戻って来い


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by mono_color_8 | 2008-06-30 22:33 | GX100